ああ、思い出した、あの鮭だ
※パンフレット(表)
「画」の中の赤部分が由一(ゆいち)になっているのが面白い
この《鮭》 (東京藝術大学蔵)の絵は、教科書などでご覧になった方も多いでしょう。
昨日(5/25)、《鮭》や《花魁》(いずれも重要文化財)を描いた画家として知られている、明治時代を代表する洋画家、高橋由一の全貌を紹介する展覧会を、東京藝術大学美術館で見てきました。
※パンフレット(見開き右側)
荒縄につるされたサケ。朱色の赤身は柔らかそうで、見るからにおいしそう。まるで本物のサケが眼前にあるようなリアルな描写。
明治10(1877)年ごろの作で、絵の大きさは高さ140センチ、横は46.5センチと細長で、鮭だけでも100センチはあります。見上げるほどのその大きさにビックリしました。油彩で通常使われるカンバスではなく、紙に描かれているのが変わっています。
※パンフレット(見開き左側)
高橋由一の《鮭》は、現在は3点が真作とされ、3枚そろって展示されています。荒縄につるされた縦長の構図は同じですが、サイズや赤身の色彩の鮮やかさが異なっています。3枚並べて展示してあるので、細かい描き方の違いを見比べることが出来ます。他の2点はそれが好評だったため後に描かれたと考えられているそうです。
代表作の一つ「花魁(おいらん)」(パンフレット(見開き左側))は、もの悲しそうな表情のなかに凄みさえ感じる肖像画。決して美人には描いていません。妙に生々しさを感じました。このためモデルをした吉原の売れっ子花魁「小稲」(当時23、4歳)が完成作を見て「これは私じゃない」と泣いて怒ったというエピソードがあります。情緒を排除し、見たままに描いたところ(というと不美人?)がいかにも由一らしい。
また、由一が記録としての表現形態として、日本画よりも洋画に着目したということに興味を覚えました。
今では洋画は日本に定着していますが、それには高橋由一のような開拓者の奮闘があったことを思い起こさせてくれる、興味深い展覧会でした。
・上野公園にある東京藝術大学美術館
地上3階、地下2偕。結構大きな美術館です。初めての訪問。
美味しい鮭を見たい方は、6月24日までです。
併設して「芸大コレクション展《春の名品選》」も見れます。
今は昔、5月17日に
渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展を観てきました。
パンフレット(表)
パンフレット(裏)
見所 ~ザ・ミュージアムHPの「見所」より抜粋、編集
Point 1 日本初公開の"ダ・ヴィンチ"作品
現存するものは十数点しかないダ・ヴィンチの絵画。その中から、《モナ・リザ》と同時期に描かれたとされる円熟期の傑作《ほつれ髪の女》が初来日。若き日の習作2点も日本初公開。
Point 2 もう一つの《岩窟の聖母》を公開
ダ・ヴィンチとその弟子によるとされるもう一つの《岩窟の聖母》を個人所蔵より公開。
Point 3 《モナ・リザ》の謎に迫る!
もう一つのダ・ヴィンチ作ともいわれた話題の《アイルワースのモナ・リザ》、衝撃の《裸のモナ・リザ》が日本初上陸。様々な「モナ・リザ」から名画の謎に迫る。
Point 4 ダ・ヴィンチの言葉から「美の理想」を探る
愛弟子が編集した「ウルビーノ稿本」をもとに17世紀に出版されたダ・ヴィンチの言葉を記した書籍『絵画論』を展示。ダ・ヴィンチの創作メモから、天才の「美の理想」を探る。
~終わり
期待していた 《ほつれ髪の女》 (パンフレット表) 。
単色で描くデッサン力には驚かされます。しかし顔以外は未完成のようだし、絵もかなり小さい。もうひとつの《衣装の習作》 (パンフレット裏 右端) のほうが素晴らしいかも。
しかし、この女性は《モナリザ》よりも美しいと思います。女性は斜め下45度にうつむくと美しく見えるのかな・・・お試しを。
《アイルワースのモナリザ》 (パンフレット裏 右上) は世界初公開。もしかしたらダ・ヴィンチの作かもしれないと思ってみると、損はしません。しかし違うかなあ・・・
この他にも、モナリザのいろいろなバリエーション(裸のモナリザもあり)が展示されており、笑ってしまうほどでした。
この美術展では、弟子との共同作品や工房、周辺の画家の作品が多数あり、だれそれが描いたことが断定されたものだけを見たいと思って行くと、だまされた気になるかもしれません。お気をつけて。
平日にもかかわらず、入口には行列が。
ダ・ヴィンチは人気があるなあ。
6月10日まで。
2012/5/13~5/15の山陰旅行の3回目は松江。
5月14日に出雲大社の正式参拝を済ませてから訪問。
宍道湖と中海に挟まれた静かな城下町。日本に幾つあるか分らない「小京都」のひとつ。松江城下の堀川の保存状態も良いことから「水の都」とも言われている。
松江は、1972年夏に会社に勤めて初めての夏休みで訪れて以来、40年ぶりの訪問。
松江城周辺は40年前とあまり変わっていない(と思う)し、綺麗に整備された印象を受ける。
ツアーバスは地図左上の「松江堀川地ビール館」の駐車場に停まり、昼食を含めて2時間の自由時間。2時間では松江城周辺しか見れない。松江城は以前見たので、堀川めぐりの船に乗船。乗船時間は1時間弱。
堀川めぐり
・出発前に船頭から重要注意事項の説明
橋桁が低い橋が多い(4橋)ので、屋根が上下する。指を挟まないように、頭を屋根にぶつけないように。
・いざ出発
・鬱蒼と木が茂る堀川。亀や鴨、しらさぎがいる。
・このような橋を幾つもくぐる
数少ない木の橋の「米子橋」。
残念ながら、新しいコンクリの橋に架け換わるそうである。残して欲しいなあ・・・
・橋桁が低い橋は船の屋根が下がり、這い蹲る必要あり。
オデブさんには苦痛かも。
・船の幅ぎりぎりのトンネル(橋の下)をくぐる
・岸辺の家
民家が密集している場所では、船頭は案内のマイクを切ってる。
岸辺の家はいろいろ大変であろう。
・松江城の天守閣が見えてきた
天守閣をアップ
・古い家屋や江戸時代の武家屋敷が並ぶ「塩見縄手」を望む。
川から見る「塩見縄手」は風情がある。
船巡りは、そのちょうどいいスピード感と見上げる風景が新鮮。
下船後、
「塩見縄手」を散策。
・小泉八雲旧居
・小泉八雲記念館
・塩見縄手
江戸時代にタイムスリップしたよう
昼食は「塩見繩手」通りの「八雲庵」で出雲蕎麦を。
店内(別棟に座敷もあり)は有名人の色紙でいっぱい
三段割子蕎麦。程よい茹で具合。汁は甘め。
松江は金沢と並んで私が好きな街である。
昼食込みで2時間では松江城に登城する時間がなかった。
私:「またゆっくり来たいなあ、松江」。
松江:(京都弁風に)「いつまでも、待つえ~」
※バックナンバー
2012/5/13~5/15の山陰旅行の2回目は石見銀山。
初日の5/13に訪問。
石見銀山は、島根県大田(おおだ)市にある、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山(現在は閉山)。その最盛期は、日本は世界の銀の1/3を産出したとも推定され、そのかなりの部分を石見銀山が占めていたといわれている。大森(おおもり)銀山とも呼ばれる。
ここで産出される銀は高品位で信用が高く、海外にも多量に輸出され、アジア諸国とヨーロッパ諸国を交易で結ぶ原動力となっており、石見銀山が世界を動かす重要な役割を果たしていたことは明らかで、それが遺跡として当時のままに残されている。
石見銀山遺跡は、環境に配慮し、自然と共生した鉱山運営を行っていたことが特に評価され、2007年7月に「石見銀山遺跡とその文化的景観」として、世界遺産に登録。一度は見てみたかった場所であった。
石見銀山というと、銀山の坑道(龍源寺間歩)と当時の町並みだけが世界遺産と思ってしまうが、範囲が広いのである。
◆世界遺産登録対象
①銀鉱山跡と鉱山町
銀山柵内
大森銀山伝統的重要建造物群保存地区
②石見銀山街道
鞆ヶ浦道
温泉津沖泊道
③港と港町
鞆ヶ浦
沖泊
温泉津重要伝統的建造物群保存地区
今回のツアーでは、①の銀山柵内にある龍源寺間歩と大森地区の伝統的建物保存地区の訪問。
◆龍源寺間歩(りゅうげんじ まぶ)
明治以前は坑道(こうどう)のことを間歩(まぶ)と呼んでいた。
石見銀山には500を越える間歩があり、龍源寺間歩よりも規模の大きい間歩や、露頭掘り跡がたくさん残されている。
龍源寺間歩は、予約なしで見られる唯一の間歩で、通り抜けができる。
そのうち一般に公開されているのは273mで、坑道の壁面 には当時のノミの跡がそのまま残っている。 また、排水のため垂直に100mも掘られた竪坑も見ることができ、石見銀山絵巻等の展示もある。
駐車場の銀山公園から2.3Km。遊歩道を歩き、40分程度。
ここに行くには、徒歩かベロタクシー(屋根付き自転車タクシー)かレンタサイクルでしか行けない。
・遊歩道
途中に寺院や墓所、御休み処などがある。
・龍源寺間歩入口
・龍源寺間歩内部。
腰を屈めて歩く場所も。これでも当時より高さを広げてあるそうである。
垂直に100mも掘られた竪坑の入口
・内部に展示されている石見銀山絵巻
当時の過酷な状況がよく分る。こんな狭く暗い中で仕事をするのは辛かったであろう。平均寿命は30歳。チェコのクトナー・ホラ銀山も30歳程度だったので、その過酷さは容易に想像できる。
龍源寺間歩までは団体行動であるが、ここからは自由散策。
・遊歩道から少し脇道に入ったところにある清水谷精錬所跡
明治19年に造られた近代的な製錬所の跡
◆大森銀山伝統的重要建造物群保存地区
龍源寺間歩からはベロタクシーなどが通る車道(遊歩道と並行)を歩いて、銀山公園に戻る。
銀山公園から大森地区のはずれにある石見銀山資料館までは片道0.8Km。ここを往復する。
・武家屋敷など風格ある建築物が軒を連ね、土産物屋やカフェなどレトロなショップもたくさんある。
日曜日にもかかわらず、観光客は少ない。
店舗も馬籠や高山のようにいかにも土産物屋という店がなく、奥ゆかしい風景。
江戸時代にタイムスリップしたような感覚に陥る。
ゴミが全くみあたらない。白川郷と同じでゴミは持ち帰り。
・軒先に、竹筒に花を差している民家が多かった。風情がある。
・景観を配慮した自販機。
保存地区にはこの自販機しかなかった。
都会でもこのような自販機を置いて欲しい。
・代官所跡を利用した「石見銀山資料館」
・五百羅漢寺
銀山で働いていて亡くなられた方の供養や、労働者の安全のために明和三年(1766)3月に完成した寺。
小川を挟んだ寺向いの岩山に、三つの石窟が掘られ、小川にはそれぞれの石窟に入るアーチ型の石橋が架けられているが、この石橋の写真を撮るのを忘れた。
食事タイムを入れて、滞在時間は正味3時間40分。
歩くだけでも2時間近く必要なので、食事をしたら、資料館や五百羅漢寺に入る時間が無くなってしまった。
じっくりここを見たい方は、丸一日滞在することを強くお勧めする。
一見してその価値がわかりにくい遺構・遺跡が多く、文化財や遺跡、関連の展示施設が広範囲に点在しているので、事前に遺跡や観光スポットの位置と概要を知っておくとよいであろう。
銀山の案内人から聞いたのだが、観光ルートに暮らす住民は、観光客の殺到による治安悪化や騒音などの観光公害に直面したため、バスでの乗り入れの制限を行うなどの対応がとられたが、今度は観光客の減少が起こり、観光振興と地域生活のバランスに苦悩しているそうである。どこの観光地も同じ問題を抱えているであろうが・・・
NHK交響楽団 第1728回 定期演奏会 Cプログラム1日目
日時:2012年5月18日(金) 開演:19:00 終演:20:47
会場:NHKホール
指揮:広上淳一
パーカッション:竹島 悟史、.植松 透、石川達也、西久保友広、村居 勲①
メゾ・ソプラノ:ラヘル・フレンケル ③
コンマス:堀正文
曲目:
①武満徹/From me flows what you call Time (1990)
~休憩~
②バーバー/弦楽のためのアダージョ
③バーンステイン/交響曲第1番 「エレミア」
①武満徹/From me flows what you call Time
カーネギーホールの創立100周年の委嘱作品。
昨年、佐渡裕のベルリン・フィル定期デビューで演奏された。この時初めて聴いたので今日で2回目。
打楽器をソロとするオーケストラ作品で、5人の打楽器奏者が演奏するが、一人当たり5~8種類の打楽器を担当する。よく間違えないものだ。5人の打楽器奏者にブラーヴィ!
曲の出だしのフルートが尺八的だし、全体に東洋的な響きを持ち、割と聴き易い曲。
打楽器ソロが多いので、その間広上はやることがないので「そうだそうだ」というように頷いたり、リズムをとったり結構忙しそうだった w
佐渡裕/ベルリンフィル ※0:38から突然タコ5に変わる。
②バーバー/弦楽のためのアダージョ
息が長く非常に美しい曲。心が洗われる。広上は唸り声を上げながらの指揮で、かなり力が入っていたが、透徹な響きも美しかった。
映画「プラトーン」で印象的に使われたので、ご存知の方も多いと思う。
尾高忠明/N響
③バーンステイン/交響曲第1番 「エレミア」
おそらく初めて聴く曲。
バーンステインが自身のユダヤ系という血筋を強く意識した作品で、終楽章の歌詞(ヘブライ語)は、旧約聖書のエレミアの哀歌より取られている。
これを歌ったラヘル・フレンケルもユダヤ系なので、特別な思いで歌ったのであろう。
曲はウエストサイドのようなリズミックな部分もあり、緊迫感がある曲。広上もかなり感情移入していたようである。
ところで、2012/2013シーズンは席替えをすることにしたので 三十数年間座り慣れた席は今日でお別れ。(6月定期は所用のため聴けない)。「弦楽のためのアダージョ」が"惜別"の曲としてふさわしかった。
"席別"とも書けるなあ![]()
前回の日記で、足立美術館の庭園が9年連続庭園日本一に選ばれた、と紹介しました。
日本一に認定したのは、
ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング【SUKIYA LIVING MAGAZINE (The Journal of Japanese Gardening、略称JOJG)】
という、アメリカ合衆国で隔月刊で発行されている、英語の日本庭園・日本建築専門雑誌です。
つまり、外国人から見た日本庭園の評価です。
全国の850箇所の日本庭園が対象なので、日本一とは立派なことです。足立美術館は、庭園環境の細やかな維持管理が高く評価されたようです。
この雑誌が世界的にどのくらいの権威があるのかはわかりませんが・・・
日本二はどこの庭園なのか気になりませんか?
2011年のベスト10が足立美術館のパンフレットに掲載されていたので紹介します。
1位 足立美術館 (島根県)
2位 桂離宮 (京都府)
3位 栗林公園 (香川県)
4位 養浩館 (福井県)
5位 無鄰菴 (京都府)
6位 平安会館 (京都府)
7位 山本亭 (東京都)
8位 常盤ホテル (山梨県)
9位 庭園の宿「石庭」 (広島県)
10位 佳翠園皆美 (島根県)
2位の「桂離宮」、3位の「栗林公園」はいいとして、4位以下は初めて聞く(なんと読むか分らない庭園も・・・)庭園ばかり。兼六園、後楽園、偕楽園など有名どころは入っていません。
4位以下の庭園が気になったので調べてみました。
4位 養浩館(ようこうかん)
福井市宝永
福井藩主松平家の別邸
http://www.history.museum.city.fukui.fukui.jp/yokokan/
5位 無鄰菴(むりんあん)
京都市左京区南禅寺
山県有朋が京都に造営した別荘
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/bunka/murin_an/murin_an_top.html
6位 平安会館(現:京都平安ホテル)
京都御所西のホテル。
公家屋敷の庭園として江戸時代後期に造られたものを、大正11年に近代日本庭園の先覚者と呼ばれる7代目小川治兵衛の手により大改修。
http://kyoto-heian-hotel.com/
7位 山本亭
東京都葛飾区柴又
大正~昭和初期。合資会社山本工場(カメラ部品メーカー)の創立者、故山本栄之助氏の自宅
http://www.katsushika-kanko.com/yamamoto/point/index.html
8位 常盤ホテル
山梨県湯村温泉の旅館
http://www.tokiwa-hotel.co.jp/yumura/faci/garden.html
9位 庭園の宿「石庭」
広島県宮島対岸宮浜温泉の旅館
http://www.sekitei.to/index.html
10位 佳翠園皆美(かすいえん みなみ)
島根県玉造温泉の旅館
今回宿泊した旅館の3軒隣です
http://www.kasuien-minami.jp/
こうしてみると西日本の庭園が多いですね。そして、なぜか旅館の庭園が多い。
私が知らない庭園がたくさんあるんですねえ。
一般公開されている庭園もありますので、お近くの方は見に行くとよいでしょう。
外国人がどんな判断基準で選定しているのかが分ると・・・思います。
2012年5月13日~5月15日に2泊3日で山陰地方に行ってきました。
年に2,3回は利用する格安ツアーです。
行程は
5/13 バス移動距離:145Km
自宅を 5:10出発
羽田空港 7:40 ---
--- 9:00 出雲縁結び空港
・世界遺産・石見銀山自由観光(3時間40分)
玉造温泉泊
5/14 バス移動距離:218Km
・出雲大社正式参拝
・松江自由散策(2時間。堀川めぐり、武家屋敷散策)
・足立美術館(90分)
三朝温泉泊
5/15 バス移動距離:305Km
・三徳山三仏寺(国宝・投入堂眺望)
・鳥取砂丘自由散策(砂の美術館入場)
・浦冨海岸
・天橋立自由散策
伊丹空港 19:30---
---20:30 羽田空港
いつもながらのテンコ盛のツアーですが、以前から行きたかった場所(石見銀山、足立美術館、三徳山三仏寺)が3箇所あったのと、2泊とも温泉、自由散策が多い、ということでこのツアーを選定。
5/14午後から雨の予報でしたが、5/15は雨に降られましたが、まあまあの天気に恵まれました。
◇ 足立美術館
日程は前後しますが、まず5月14日午後に訪問した足立美術館を紹介します。
足立美術館は、島根県安来市にある、近代日本画を中心とした美術館。130点におよぶ横山大観の作品と日本庭園で著名。
地元出身の実業家・足立全康(あだちぜんこう、1899年~1990年)が1970年(昭和45年)、71歳のときに開館。
美術館よりも、広大な日本庭園のほうが有名かもしれません。庭園は「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など6つに分かれ、面積5万坪。全康自らが、全国を歩いて庭石や松の木などを捜してきたという。 専属の庭師や美術館スタッフが、毎日手入れや清掃を行っていて「庭園もまた一幅の絵画である」という全康の言葉通り、絵画のように美しい庭園は国内はもとより海外でも評価が高いです。
米国の日本庭園専門雑誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が行っている日本庭園ランキング(Shiosai Ranking)では、初回の2003年から2011年まで、9年連続で庭園日本一に選出されています。
・美術館入口
・案内する足立翁の像
・苔庭
・枯山水庭
ガラス張りのロビーから庭園を見ます。庭園の中には入れません。
借景の手法が採られ、彼方の山や木々までも取り込んでいます。余計な人工物が見えないのがいいですね。さすがに庭はよく手入れされています。人が入れないから尚更でしょうが・・・
・生の額絵
館内の窓がそのまま額縁に。まるで自然の絵画。
・鶴亀の滝
遠くに見える滝は高さ15mの人工の滝。
庭園のポイントになっています。
・池庭
・生の掛軸
床の間の壁をくりぬいて、あたかも一幅の山水画がかかっているようです。
人が見えますが・・・
反対側を見ると窓の中に池庭の風景が。
・白砂青松庭
大観の大作「白砂青松」をイメージして作られた庭園。
清潔感があり抜群の構成美を誇っていますが、現実味がない、まさに絵のような庭園でした。
肝心の美術展ですが、春季特別展として、
「大観 vs 栖鳳」日本画の二大巨匠が激突!
が開かれていました。
庭の撮影は自由ですが、美術品の撮影は禁止です。
明治~昭和と同じ時代に生き、共に第一回文化勲章を受章した横山大観と竹内栖鳳(せいほう)。
大観の大作「紅葉」をはじめ名品揃いで、ちょっと大げさなサブタイトルも納得の名勝負を楽しんできました。庭ばかり見ていたので時間がなくなり、新館はパス。
今回は緑一色でしたが、紅葉や雪景色の時に再訪したい美術館(庭園)でした。
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