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2011年12月25日 (日)

広重 東海道五拾三次 ~保永堂版・隷書版を中心に~

殿様も犬も旅した
広重
東海道五拾三次
―保永堂版・隷書版を中心に―

クリスマスを含む3連休はどこに行っても混雑しているだろうと思い、引き篭もりを目論んでいましたが、今日(12/25)になって痺れを切らし、取得済みのチケットでサントリー美術館に行ってきました。

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東海道五拾三次」の浮世絵で有名な歌川広重は、生涯で20種以上の東海道ものを製作しています。そのうち広重の代表作である保永堂版「東海道五拾三次乃内」と16年後に出版された隷書版「東海道」(画中の題が隷書で書かれているため)を比較し、宿場を描く際に広重が行った工夫と製作背景を追う、という面白い趣向の展覧会です。

・パンフレット(表
Photo

・パンフレット(裏
Photo_2

展覧会は道中順に日本橋から並び、各宿場毎に「保永堂版」、「隷書版」が説明文と共に展示されています。さらに一部の宿場は、保永堂版の刊行当時の「初摺(しょずり)」や一部改変された「変わり図」も同時に展示されており、非常に分かりやすく興味深い展示となっています。

同じ宿場の描写でも、上り下り(当時は京から江戸に行くのは"下り")逆方向から描いたり、雪景色あり雨の天気あり、自然風景あり宿屋内の描写あり、ご当地名物を描いたものとかいろいろと変化を付けて工夫されていました。また宿場名が、例えば静岡の「丸子」宿は、「隷書版」では「鞠子」宿になっているように地名も変化しているのは興味深かったです。

大雑把に比較すると、若い頃の「保永堂版」のほうが大胆な構図が多かったように思います。見慣れているせいもあるでしょうが。

サブタイトルの 「殿様」も「犬」も旅した ですが、
「殿様」は参勤交代ですが、なぜ「犬」が・・・

パンフレット(表の絵は伊勢神宮への分岐点の「四日市」宿ですが、首に何かを巻いている犬が描かれています。
説明文には、
「この犬は、事情があって伊勢神宮にお参りに行けない飼い主の代わりに、首にお賽銭などを付けて伊勢神宮にたどり着き、無事参拝を終えて主人の元へ戻った。道中は旅行者や、宿場の人々がその面倒を見たという。」
とありました。
中には主人の元に戻れない犬もいたでしょうが、江戸時代というのはユニークな時代でしたねえ。今よりはよっぽど治安がよかったのでしょう。

クリスマスに加えて日曜日でしたが、昼前に会場に入ったのでそんな混んでおらず、75分でじっくりと東海道を制覇してきました。

会場:六本木 東京ミッドタウン・サントリー美術館
会期:2012年1月15日まで。

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