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2012年2月16日 (木)

ちあきなおみ賛歌

演歌は"でぇーっきれえ"であるが、ちあきなおみが唄う演歌には痺れる。

ちあきなおみを再発見したのは2005年にBS2で放映された『歌伝説 ちあきなおみの世界』だった。この番組を観るまでは、「喝采」を歌った歌手、タンスにゴンのCM程度の認識しかなかった。

しかしこの番組を観て、日本にもこんなすごい歌手がいたのかとびっくりした。彼女の創り出す歌の世界の奥深さ、怪しい魅力に衝撃を受けた。ファド、ジャズやポップスなにを歌っても自分の世界にしてしまう。
ちあきなおみの歌う「矢切の渡し」には人間ドラマがあるが、細○たかしの「矢切の渡し」からはいっさいそれが感じられない。ちあきなおみは歌謡曲の世界などに収まりきらない、すさまじい歌の世界を現出させる、とんでもない歌手だった。

1978年に俳優の郷鍈治と結婚したが、1992年に死別。郷が荼毘に付されるとき、柩にしがみつき「私も一緒に焼いて」と号泣したという。郷の死去以降は一切の芸能活動を停止。引退宣言もないまま現在まで公の場所には一切姿を現していない。
郷が亡くなる直前に「もう歌わなくていいんだよ」と言い残したためだともいわれている。

彼女は、演歌歌手でもなく、ましてはポップスシンガーでもジャズシンガーでもない。彼女は、何かひとつのジャンルにおさまるような歌手ではない。

ちあきなおみの歌をいくつか紹介する。

●「黄昏のビギン」
この歌は1959年に永六輔、中村八大のコンビによって作られた歌で、水原弘が歌っている。
この歌のちあきなおみには独特の透明感がある。
ちあきなおみらしくない素直でしっとりとした恋歌に生まれ変わり、テレビCMに使われた。
昭和ロマンを思わせる歌詞がまたいい。

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●「夜へ急ぐ人」
1977年の紅白で、黒ずくめの衣装で髪をふりみだしてこの歌を歌い、司会の山川静夫アナウンサーに「気持ちの悪い歌ですね~」と生放送で言われた伝説の歌である。
この曲はヒットはしなかったものの、カメラ目線で「おいで、おいで」と手招きするちあきなおみに、強烈な印象を受けた。

●「ねぇあんた」
ちあきなおみ独特の歌の世界に憑依する演劇的な歌唱の真骨頂。

●「朝日のあたる家」
浅川マキが訳詩した「朝日のあたる家」に聴きとれ、見とれてしまった。ものすごいリアル感!

●「伝わりますか」
飛鳥涼が彼女のために作った曲。名曲である。埋め込みが出来ないので、リンク

彼女の復活を望む声は大きいが、彼女ももう64歳。長いブランクがあるので復活したとしても往年の歌声は聴けないだろう。それは彼女の望むところではないと思う。

不世出の天才歌手・ちあきなおみは、やはりこのままそっとしておくのがいい。

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