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2012年3月19日 (月)

"イカ墨が褪せた色"の想い出?

"セピア"ってイカ墨だったのか!

昔を懐かしむ時に「セピア色の想い出」とよく言いますが、この「セピア」の意味をご存知ですか?

古代ギリシャ語の σηπία(sēpia, コウイカの意)が語源です。
「セピア」(sepia)とは、イカ墨を原料にした顔料、もしくはイカ墨そのもののことです。

その昔、字を書くのにイカ墨が使われていたことがあり、その歴史は古代ローマ時代にまでさかのぼることができます。また、モーツァルトがイカ墨で書いた楽譜というのも現存しています。

イカ墨で描いた絵や文字は、日光などで色が褪せて薄い褐色に変化します。 この変化した後の色が、一般に言われる写真などの「セピア色」で、本来のイカ墨の顔料である「セピア」とは異なる色です。

19世紀末になり、セピアのインクが新聞や雑誌の印刷に使われるようになるとこの色が人気になり、この黒っぽい茶色のモノクロ写真(セピア調の写真という)も現像されるようになります。

現在でもイカ墨を原料にしたインクも発売されています。とても書きやすいそうです。万年筆をお持ちの方はお試しあれ。ただしとても高い。


ところで、日本は全世界のイカの漁獲量の半分を消費しているというイカ好きな民族です。
しかしイカ墨を料理に使うことはほとんどありません。
その点イタリアは一歩進んでいます。イカ墨パスタです。

イカ墨を練りこんだ真っ黒なパスタをイタリア土産でもらったことがあります。
イタリアのスーパーでは「イカ墨の粉末(イカ墨パスタの素)」が売られていました。そのままパスタに絡めればイカ墨パスタの出来上がり。

イカ墨パスタは濃厚な味でおいしいのですが、口の中がお歯黒のように真っ黒になるのはいただけません。
しかしお歯黒の原料はタンニンでイカ墨ではありません。

お歯黒は・・・
長くなるので、今日はここまで。

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