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2012年5月22日 (火)

山陰旅行~②石見銀山

2012/5/13~5/15の山陰旅行の2回目は石見銀山
初日の5/13に訪問。


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石見銀山は、島根県大田(おおだ)市にある、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山(現在は閉山)。その最盛期は、日本は世界の銀の1/3を産出したとも推定され、そのかなりの部分を石見銀山が占めていたといわれている。大森(おおもり)銀山とも呼ばれる。

ここで産出される銀は高品位で信用が高く、海外にも多量に輸出され、アジア諸国とヨーロッパ諸国を交易で結ぶ原動力となっており、石見銀山が世界を動かす重要な役割を果たしていたことは明らかで、それが遺跡として当時のままに残されている。

石見銀山遺跡は、環境に配慮し、自然と共生した鉱山運営を行っていたことが特に評価され、2007年7月に「石見銀山遺跡とその文化的景観」として、世界遺産に登録。一度は見てみたかった場所であった。


石見銀山というと、銀山の坑道(龍源寺間歩)と当時の町並みだけが世界遺産と思ってしまうが、範囲が広いのである。

◆世界遺産登録対象

Photo


①銀鉱山跡と鉱山町
 銀山柵内
 大森銀山伝統的重要建造物群保存地区
②石見銀山街道
 鞆ヶ浦道
 温泉津沖泊道
③港と港町
 鞆ヶ浦
 沖泊
 温泉津重要伝統的建造物群保存地区

今回のツアーでは、①の銀山柵内にある龍源寺間歩と大森地区の伝統的建物保存地区の訪問。


◆龍源寺間歩(りゅうげんじ まぶ)

明治以前は坑道(こうどう)のことを間歩(まぶ)と呼んでいた。

石見銀山には500を越える間歩があり、龍源寺間歩よりも規模の大きい間歩や、露頭掘り跡がたくさん残されている。

龍源寺間歩は、予約なしで見られる唯一の間歩で、通り抜けができる。
そのうち一般に公開されているのは273mで、坑道の壁面 には当時のノミの跡がそのまま残っている。 また、排水のため垂直に100mも掘られた竪坑も見ることができ、石見銀山絵巻等の展示もある。

駐車場の銀山公園から2.3Km。遊歩道を歩き、40分程度。
ここに行くには、徒歩かベロタクシー(屋根付き自転車タクシー)かレンタサイクルでしか行けない。

・遊歩道

 途中に寺院や墓所、御休み処などがある。

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・龍源寺間歩入口

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・龍源寺間歩内部。

 腰を屈めて歩く場所も。これでも当時より高さを広げてあるそうである。

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 垂直に100mも掘られた竪坑の入口

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・内部に展示されている石見銀山絵巻

  当時の過酷な状況がよく分る。こんな狭く暗い中で仕事をするのは辛かったであろう。平均寿命は30歳。チェコのクトナー・ホラ銀山も30歳程度だったので、その過酷さは容易に想像できる。

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 龍源寺間歩までは団体行動であるが、ここからは自由散策。

・遊歩道から少し脇道に入ったところにある清水谷精錬所跡

 明治19年に造られた近代的な製錬所の跡

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◆大森銀山伝統的重要建造物群保存地区

龍源寺間歩からはベロタクシーなどが通る車道(遊歩道と並行)を歩いて、銀山公園に戻る。
銀山公園から大森地区のはずれにある石見銀山資料館までは片道0.8Km。ここを往復する。

・武家屋敷など風格ある建築物が軒を連ね、土産物屋やカフェなどレトロなショップもたくさんある。

日曜日にもかかわらず、観光客は少ない。
店舗も馬籠や高山のようにいかにも土産物屋という店がなく、奥ゆかしい風景。
江戸時代にタイムスリップしたような感覚に陥る。

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ゴミが全くみあたらない。白川郷と同じでゴミは持ち帰り。


・軒先に、竹筒に花を差している民家が多かった。風情がある。

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・景観を配慮した自販機。

 保存地区にはこの自販機しかなかった。
 都会でもこのような自販機を置いて欲しい。

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・代官所跡を利用した「石見銀山資料館

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五百羅漢寺

銀山で働いていて亡くなられた方の供養や、労働者の安全のために明和三年(1766)3月に完成した寺。

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 小川を挟んだ寺向いの岩山に、三つの石窟が掘られ、小川にはそれぞれの石窟に入るアーチ型の石橋が架けられているが、この石橋の写真を撮るのを忘れた。

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食事タイムを入れて、滞在時間は正味3時間40分
歩くだけでも2時間近く必要なので、食事をしたら、資料館や五百羅漢寺に入る時間が無くなってしまった。

じっくりここを見たい方は、丸一日滞在することを強くお勧めする。
一見してその価値がわかりにくい遺構・遺跡が多く、文化財や遺跡、関連の展示施設が広範囲に点在しているので、事前に遺跡や観光スポットの位置と概要を知っておくとよいであろう。

銀山の案内人から聞いたのだが、観光ルートに暮らす住民は、観光客の殺到による治安悪化や騒音などの観光公害に直面したため、バスでの乗り入れの制限を行うなどの対応がとられたが、今度は観光客の減少が起こり、観光振興と地域生活のバランスに苦悩しているそうである。どこの観光地も同じ問題を抱えているであろうが・・・

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