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2012年5月26日 (土)

日本一有名な「鮭」

ああ、思い出した、あの鮭だ

※パンフレット(表)

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「画」の中の赤部分が由一(ゆいち)になっているのが面白い


この《鮭》 (東京藝術大学蔵)の絵は、教科書などでご覧になった方も多いでしょう。

昨日(5/25)、《》や《花魁》(いずれも重要文化財)を描いた画家として知られている、明治時代を代表する洋画家、高橋由一の全貌を紹介する展覧会を、東京藝術大学美術館で見てきました。


※パンフレット(見開き右側)

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荒縄につるされたサケ。朱色の赤身は柔らかそうで、見るからにおいしそう。まるで本物のサケが眼前にあるようなリアルな描写。

明治10(1877)年ごろの作で、絵の大きさは高さ140センチ、横は46.5センチと細長で、鮭だけでも100センチはあります。見上げるほどのその大きさにビックリしました。油彩で通常使われるカンバスではなく、紙に描かれているのが変わっています。


※パンフレット(見開き左側)

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高橋由一の《鮭》は、現在は3点が真作とされ、3枚そろって展示されています。荒縄につるされた縦長の構図は同じですが、サイズや赤身の色彩の鮮やかさが異なっています。3枚並べて展示してあるので、細かい描き方の違いを見比べることが出来ます。他の2点はそれが好評だったため後に描かれたと考えられているそうです。


代表作の一つ「花魁(おいらん)」(パンフレット(見開き左側))は、もの悲しそうな表情のなかに凄みさえ感じる肖像画。決して美人には描いていません。妙に生々しさを感じました。このためモデルをした吉原の売れっ子花魁「小稲」(当時23、4歳)が完成作を見て「これは私じゃない」と泣いて怒ったというエピソードがあります。情緒を排除し、見たままに描いたところ(というと不美人?)がいかにも由一らしい。

また、由一が記録としての表現形態として、日本画よりも洋画に着目したということに興味を覚えました。

今では洋画は日本に定着していますが、それには高橋由一のような開拓者の奮闘があったことを思い起こさせてくれる、興味深い展覧会でした。


・上野公園にある東京藝術大学美術館
 地上3階、地下2偕。結構大きな美術館です。初めての訪問。

Photo


美味しい鮭を見たい方は、6月24日までです。
併設して「芸大コレクション展《春の名品選》」も見れます。

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