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2013年3月17日 (日)

歌劇「La Traviata (椿姫)」 演奏会形式

ヴェルディ生誕200年記念スペシャル
 
歌劇「La Traviata (椿姫)」 演奏会形式 字幕付き
 
日時:2013年3月16日(土) 開演:14:00 終演:16:45
会場:紀尾井ホール
出演:
 ヴィオレッタ  :高橋薫子
 アルフレード・ジェルモン  :井ノ上了吏
 ジョルジョ・ジェルモン  :小森輝彦
 ヴェルディ記念合唱団
 ピアノ :服部容子
 語り  :十川稔
企画・総合プロデュース :青木記代美
 

Photo


ヴェルディがミラノに残した『音楽家のための憩いの家』の管理人という設定の「語り」が、各幕の最初に登場して作品の内容を述べる、というオペラ初心者には優しい演奏会。

私は「椿姫」を、高級娼婦と青年の単なる悲恋メロドラマと捉えていたが、この企画では別の見方をしていた。

ヒロインのヴィオレッタは最期に
「痛みの麻痺が止まったわ。不思議な力が私の内に湧き上がる! おお、なんという喜び!」
と言って亡くなっている。なぜヴィオレッタが最期にこう叫んだのかということを、ヴェルディの生き様、原作との違い、各幕の台詞から類推して、
「神に罪赦され受け入れられたことを確信し、新しい復活のいのちを生きられる歓喜」
を謳っている、と結論付けていた。

まあ、そのようなムツカシイ事を考えずとも、「椿姫」は音楽、物語とも非常にレベルが高く&親しみやすいというようにオペラの決定版といえるオペラだろう。

演奏会形式だと、舞台や衣装、演技に目を奪われないので(対訳モニターには目を奪われるが・・・)、純粋に音楽の世界に没頭できるのでオペラの内面をさぐるにはよいかもしれない。

高橋薫子(のぶこ)さんは可憐なヴィオレッタを熱唱していた。
日本で最初の宮廷歌手の小森輝彦氏は声質といい声量といい立ち振る舞いといい文句のつけようがなかった。宮廷歌手称号は伊達ではない。

オーケストラの代わりにピアノで正味2時間演奏された服部容子さんも流石。


★おまけ

・原題の La Traviata とは「道を踏み外した女(=罪ある者)」という意味で「椿姫」という意味はない。
 日本では小デュマの原作「La Dame aux camelias(椿の花の貴婦人)」から「椿姫」と命名。

・椿は日本原産の常緑樹。学名 Camellia japonica。
 18世紀にイエズス会のカメルがフィリピンでこの花の種を入手してヨーロッパに紹介し、彼の名から椿にカメリアという名前が付けられた。

・ヴィオレッタ(原作ではマルグリット)は25日間は白い椿を、生理中の5日間は赤い椿を身に着けていたので「椿姫」と呼ばれた。

・オペラでのヒロインの名前はヴィオレッタ・ヴァレリー。谷間に咲くスミレ。なぜヴェルディがそう名付けたのかは秘密にしておこう w

こういうことを知るとオペラの造詣が更に深くなる。
6月に来日するハンガリー国立歌劇場の「椿姫」(武蔵野なので相場の半額)を観に行くので、よい予習が出来た。

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