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2013年6月15日 (土)

スペイン紀行~⑪アルハンブラ宮殿

スペイン紀行第11回は、アルハンブラ宮殿 

5/13 午前 

日本では"アルハンブラ"と発音されますが、現地では"アランブラ"です。

グラナダの東北部、ウマの背のような形をした丘は頂上部が長さ 740m 、幅205m にわたって平坦になっており、そこにアルハンブラ宮殿があります。まわりはグルリと高い城壁に囲まれています。まさに難攻不落の城。

※アルバイシンのサン・ニコラス広場よりアルハンブラ宮殿

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アルハンブラとはアラビア語で「赤い城塞」を意味するアル=カルア・アル=ハムラーと呼ばれていたものが、スペイン語において転訛したもの。

この名称の由来については、城塞周辺の土地の土壌が赤いため、あるいは建築に使われた煉瓦の色であるとか、宮殿が赤い漆喰で覆われていたからなど諸説ありますが、宮殿増築の時、夜を通してかがり火を燃やして工事したため、グラナダ平野(ベガ)から見上げた宮殿は赤く染まって見えたことからこのように呼ばれたという説が一般的となっているようです。

※アルハンブラ宮殿とヘネラリーフェ見取図(本からスキャン)

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13世紀前半に、以前からあったアルカサバ(城塞)の補修、拡張から着手されたアルハンブラ宮殿は歴代のグラナダ王に引き継がれ、14世紀後半に現在の姿に。(カルロス5世宮殿は16世紀の建設)。

大きく分けて、アルカサバ(城塞)、王宮、カルロス5世宮殿と夏の離宮であるヘネラリーフェの4つの部分から成ります。
宿泊したパラドール・デ・グラナダは中央やや右下。

キリスト教徒による1492年のグラナダ奪回後、グラナダの町のモスクはすべて破壊したのに、イサベラ女王はアルハンブラ宮殿をほとんどそのままの形で残しています。
財政が逼迫していたからだとも言われていますが、"あまりにも美しかったから壊さなかったのだ"、と思うのは日本人の甘い考え方でしょうか。

・裁きの門 

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この門はイスラム教徒の統治時代、法廷が開かれ、民事訴訟関係の裁判が行われたことからそう呼ばれています。現在ではアルハンブラ宮殿の入口。

唯一手を入れたのは、裁きの門の上にあるマリア像。

・カルロス5世宮殿 

1526年ここを訪れたカルロス5世が、自己の権力とキリスト教文化を誇示するために、アルハンブラ宮殿内にそれに見劣りしない一大宮殿を建てようと思いついて建てた宮殿。財政難で未完成。立派ではあるがアルハンブラ宮殿には異質な建物。

宮殿外壁と手前は後に建てられたサンタ・マリア教会

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宮殿内部。中央で手を叩くと音の反響が素晴らしい。

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◆王宮 ここから有料部分。見学には予約が必要。

・王宮入口の手入れされた植栽

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・メスアルの間 

 王が政務を執り行った部屋

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 いたるところに見られるアラビア文字「神こそが勝利者なり」

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・アラヤネス(天人花)の中庭 
 池の周りにアラヤネス(天人花)の植え込みがあることから。

 奥はカルロス5世宮殿

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 正面はコマレスの塔

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・コマレスの塔にある「大使の間

 公式の行事に使われた部屋。
 写真ではよくわかりませんが、天井の嵌木細工、壁の漆喰細工、絵タイルなどアラベスク文様の素晴らしさ!

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 バルコニーからはサクロモンテの丘やアルバイシン地区が眺められるます

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・ライオンの中庭(獅子のパティオ) 

 ライオンの泉

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 まわりの4つの部屋から水が流れています

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 王宮のハイライト。つい最近まで修復のためにライオン像が出張中でしたが、戻ってきました。実はライオン像が戻ってくるまでスペイン旅行は我慢していたのです。
 庭を囲んでいくつかの部屋(まとめてライオンの宮殿)がありますが、これがハーレム。

 ライオンというよりは狛犬?
 12頭おり、時間によって口から水が噴出したそうです。

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・二姉妹の間

 モカラベと呼ばれる鍾乳石状の装飾天井。精緻な装飾に唖然とします。

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・アベンセラヘスの間 

 同じような鍾乳石装飾。これはもう、空白恐怖症としか思えません。

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美しい部屋々ですが、血塗られた歴史で彩られています。

・サンダハラの中庭 

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ハマム(浴場)の天井
 ちょっと不気味。ガラス窓は後世。

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・「アルハンブラ物語」を書いたワシントン・アーヴィングが滞在していた部屋 
 当時は浮浪者が屯する荒れ果てた宮殿だったそうです。
 事前に「アルハンブラ物語」を読んでいたお陰で、宮殿の歴史や伝説がよく理解できました。

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・アルバイシン地区が眺められます

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 ガラスに馬?が

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・修復作業は今も続けられています。

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・王宮を出るとパルタル庭園があります。正面は貴婦人の塔

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◆ヘネラリーフェ 

14世紀に整備されたグラナダ王の夏の離宮。 王宮から徒歩10分。

「ヘネラリーフェ」とはアラビア語で「全てを知るものの住むところ」と言う意味。

レコンキスタ後、長く放置され、キリスト教徒がレイアウトを変えたりしたので、元のヘネラリーフェがどのようであったかを知るのは難しいようです。

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・アルハンブラ宮殿方面を望む。バラが見頃でした。

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・アセキア(水路)の中庭 

 噴水はキリスト教徒が付け加えたもの

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・水の階段 

長い階段の石造りの手すりに浅く水路が掘られています。

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猫アルハンブラの猫

 なにかしら気品があるような・・・

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建物の外側は質素ですが、それにひきかえ内部の美しさと言ったら・・・
 

タレガ作曲のギターの名曲「アルハンブラの思い出」は、アルハンブラ宮殿での水の音をイメージして作曲されたと言います。まさに曲のイメージ通りの宮殿でした。
破壊しなかったイサベラ女王と、アルハンブラ宮殿を復活させたアーヴィングにはお礼をいくら言っても足りないでしょう。

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