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2015年1月24日 (土)

浅田次郎著「終わらざる夏」

浅田次郎著【終わらざる夏(文庫版:上,中,下巻)読了。
 

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陸上自衛隊出身という異色作家、浅田次郎の著作はギャンブルもの以外は殆ど読んでいます。
興味深い題材、読みやすい文体、人情味あふれる(あふれすぎるので"浅田節"とよく言われますが)作風に惹かれるからです。
 

【終わらざる夏】は、「戦争の体験者がいなくなってしまう前に、この小説を書いて世に出したかった」と著者が述べているように、日本人があまり知らない、終戦直後の千島列島・占守島(しゅむしゅとう)での旧日本軍とソ連赤軍との戦いを軸に描いたフィクション。

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戦争ものとはいっても、直接的な戦闘シーンはとことん排除され、その過程で理不尽な戦争に取り込まれてゆく一般庶民の運命を描いています。特に、主人公が戦争が終わったら出版しようと訳出していたヘンリー・ミラーの『セクサス』の抄訳をラストに示すことで、その悲劇性が一層高められ、涙なしでは読めません・・・
 
カムイ・ウン・クレ」という言葉がしばしば出てきます。
アイヌ語で「神われらを造りたもう」という意味で、それを私たちはもっと自覚するべきです。

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