学生ガイドによる旧島津公爵邸見学ツアー
女子大に堂々と入る事が出来るので、前日からそわそわしてよく眠れませんでした(ウソです)。
清泉女子大学本館(旧島津公爵家袖が崎本邸洋館)は、日本の近代建築の礎を築いたイギリスの建築家ジョサイア・コンドル晩年の代表作として知られ、東京都指定有形文化財に登録されています。1915年竣工、1917年に落成披露が行われており、今年が丁度竣工100年。
この地は江戸時代は伊達藩の下屋敷。明治維新で島津家の所有となり、屋敷の老朽化にともない、コンドルに設計を依頼して本邸としたものです。
その後日本銀行の手に渡り、戦後はGHQに接収されましたが、昭和36(1961)年に清泉女子大学が購入し現在に至ります。今でも聖堂、学長室、教室として実際に使われています。
・左が正面玄関
T字型2階建て煉瓦造り、建築様式はルネッサンス様式、ベランダの柱頭飾りは1階がトスカーナ様式、2階がイオニア様式で、外壁は白タイル貼りでバルコニーなどはバロック的な要素も加味されています。
・庭園から見た本館
庭のつつじも咲き始めています。
ミッション系なのでイエスの像もあります。
バルコニーから庭園を望む
邸宅内部は黒田清輝が担当したという豪華な邸宅です。
当時の照明や家具は残されていませんが、階段の手すりや暖炉の彫刻、天井の漆喰装飾やステンドグラスは、ほぼ当時のままの姿で残されています。
玄関を飾るステンドグラスや大理石の暖炉には島津の「丸に十の字」の紋章がありました。
元武家らしく、派手ではなく質実剛健的豪華さでした。
残念だったのは、2階バルコニー側の4室全部が実際の授業中で見られなかったこと。
残念だったのは、2階バルコニー側の4室全部が実際の授業中で見られなかったこと。
バルコニーに出て見たかったのですが・・・
文化財ですが、実際に使われていると言う事に感銘を受けました。このような場所で授業を受けた学生は、きっと立派な社会人になるでしょう。
案内してくれたお嬢さんはこの教室では授業を受けたことがないとか。学科によるそうです。
案内してくれたお嬢さんはこの教室では授業を受けたことがないとか。学科によるそうです。
内部見学ツアーは定期的に開催されています。お時間がある方は見てみるとよいでしょう。
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