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2015年11月17日 (火)

古地図散歩に行こう!六本木〜広尾 (2) がま池伝説

【古地図散歩に行こう!六本木〜広尾】の続き。

東京都港区麻布に現存する「がま池」は、江戸時代に旗本山崎主悦助の屋敷内にあった池で、大ガマガエルによる火除けの伝説があります。

【がま池伝説】 

池の主の大蝦蟇が、夜中に見廻りをしていた仲間(ちゅうげん)を池に引きずり込んで殺してしまった。主人の主税助は激怒し、池の水を掻い出して蝦蟇を退治しようとした。
 
その晩主税助が寝床につくと、枕元に仙人のような老人が現れ「我は永年池に住む蝦蟇であるが、あの仲間は子蛙を殺してしまうので仕方なく子の仇をとったのである。だから池の水を掻い出すのは止めて頂きたい。もし願いを聞いてくれるならば、当家に火難が降りかかった時は、我の神通力をもって必ず屋敷を守るであろう。」と告げた。
 
主税助は夢から覚めると、半信半疑ながら蝦蟇退治を中止することに決めた。しばらくたった文政4(1821)年の大火の折、この屋敷にも火が廻ろうとした時、池から大蝦蟇が現れて池の水を巻き上げ屋敷一面に吹き付けた。これによって山崎家の屋敷だけは難をのがれた。
 
この噂が世間に広まり、主税助は「上」と書かれた防火のお札(「上(じょう)の字様」)を売ると、国中から注文が殺到したと言われる。
 
この御札は昭和4(1929)年からは麻布町内の末広神社で授与されるようになったが、戦争で焼失し十番稲荷神社に合併され、御札も途絶えた。しかし平成20(2008)年に十番稲荷神社が御札を復活し、授与するようになった。

十番稲荷。 地下鉄麻布十番駅すぐそばにあります。

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十番稲荷のかえるの石像
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【現在のがま池】 
 
「がま池」は高校の近くにあったので、何度か探検に行ったことがあります。木々に囲まれた大きな池(当時も私有地)でした。
 
その後、再開発の波にもまれて埋め立て寸前になりましたが、地元に住む外国人達の尽力(日本人よ恥ずかしいぞ)により埋め立てを免れましたが、かなり小さくなっています。
 
現在では周りをマンションが取り囲んでいるので、かろうじて駐車場の一角から水面が見えるだけです。
 
案内板。
がま池は、この裏側にあるのではなく、反対側にあります。
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がま池が見える時間貸し駐車場。
この駐車場がマンションになれば、一般民はがま池が見れなくなるでしょう。
駐車場への無断立ち入りは、下手をすると家宅侵入罪で逮捕されることもあるので気を付けましょう。
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木々の間からかろうじて水面が見えます。
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高台にあるのに今でも水が湧き出しています。
都心でこのような自然の池が残っているのは稀有なことです。
港区に何とかしてもらいたいものですね。
 
ブラタモリで放映されたので、その時のキャプチャ画像をアップしておきます。
マンションの一室からのがま池の写真です。
Photo
 
2010年放送のブラタモリ「三田・麻布完全版」(2015/1/3再放送)よりキャプチャ。

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