文化・芸術

2016年10月 5日 (水)

トリビア~三菱鉛筆の怪

トリビア【三菱鉛筆の怪】

 
三菱グループのキャッチコピーで「
鉛筆からロケットまで(幅が広いのだよ)」ということを聞いたような気がしますが、実は三菱鉛筆は三菱財閥とは全く関係がない会社なのです。

 

それに、赤い三つのひし形を模した「三菱」をロゴマークとして商標登録したのは、三菱財閥が申請した10年も前なのです。
戦後の財閥解体では、GHQですら、三菱財閥の系列と勘違いし、商標の使用禁止を迫ったそうです。

 
創業地の新宿区四谷(旧内藤新宿)の多武峰内藤神社近くに「鉛筆の碑」があります。

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写真の鉛筆(トンボ製ですが)は東大生協で購入したもの。

シャープペンの登場で鉛筆の出番が少なくなりましたが、マークシートを塗るには鉛筆が一番。

 

この鉛筆のおかげで受験した検定はすべて合格。

次も使いますよ(^<^)

2016年6月21日 (火)

【Bluetoothの真実】 なんで「青歯」?

Bluetoothの新規格「Bluetooth 5」が発表されました。現行のBluetooth 4.2に比べ、通信速度で4倍、通信可能範囲は2倍になるそうです。って、その話題ではありません。

 
Bluetoothとは、多くのスマホ、パソコン、オーディオ機器などに搭載されている、主に近くで使う機器とデータをやりとりするための無線通信規格で、名前だけは聞いたことがあると思います。

 

かねてよりなんでBluetoothなのか不思議に思っていましたが、世界遺産の勉強中にその謎がわかったのです。

 

Bluetoothは10世紀に即位していたデンマーク国王、ハーラル・ブロタン(Harald Blåtand)の名前に由来しています。王はノルウェーとデンマークを交渉によって異なる種族間を無血統合させた人物で「Bluetooth(青歯王)」という異名を持っています。Bluetoothはブロタン(Blåtand)を英語に音訳したもの、つまり英語名なので、ブロタン王が「青い歯」をしていたわけではありません。

 

“異なる種族間の無血統合を実現させたブロタン王のように「多数存在する無線通信規格を統一したい」”という想いを込め、ブロタン王の英語名にちなんで、スウェーデンのエリクソン社の技術者がBluetoothと名付けました。

 

「Bluetooth」のロゴは、世界遺産『イェリング墳墓、ルーン石碑と教会』に彫られているハーラル王(Harald Blåtand)の頭文字(ルーン文字)を組み合わせたものなのです。

 

※ルーン石碑。写真はネットより転載。

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ロゴの右側は「B」そのままです。左にある「く」の反対向きが「H」。 

 

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歴史が現在につながっている・・・面白いですね。

2016年5月25日 (水)

杉並散歩~原水爆禁止署名運動発祥の地

杉並区立荻窪体育館の一角(区立中央図書館の前)にある「オーロラ」の碑
1991(平成3)年建立。
この場所にはかつて杉並区公民館がありました。

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足を開いた大根のような(横から見ると 薄い板の下に鋏を入れてひねったような) 不思議な造形。

1954(昭和29)年、ビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験で発生した“死の灰”が日本のマグロ漁船 “第五福竜丸” に降り注ぎ、 死の灰を浴びた乗組員は強度の放射線被曝を受け、無線長の久保山愛吉氏が死亡しました。

これをきっかけに, 杉並区公民館を拠点に主婦たちが始めた原水爆実験禁止を求める署名活動は全国に広がり、2000万人を超える署名を集め空前の平和運動となりました。 1955年には 第1回の原水爆禁止世界大会が広島で開催され、被爆者の救済を求め核廃絶を訴える運動に発展していったのです。

杉並区では、原水爆禁止署名運動発祥の地としての公民館の歴史をとどめるとともに、人類普遍の願いである永遠の平和を希求してこの記念碑を建立しました。

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制作者の瀧徹氏は「オーロラは、自然現象で美しい! しかし美しいものが原子爆弾で破壊されていく・・・と言う意味を込め『オーロラ』と名付けた」と言っておられます。

5月27日にはアメリカの現職大統領としては初めてオバマ大統領が広島を訪問します。

「核なき世界」への新たな一歩にしてもらいたいものです。

2016年5月12日 (木)

高円寺のトランスボックス・ラッピング

町にある配電ボックスはこんな落書きがされていませんか?
 
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地元高円寺駅周辺のトランスボックス(配電用地上機器)には、「阿波おどり」等をモチーフにしたラッピングが(歩道側に)施されています。

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当初は高円寺のデザイナー3人がデザインしたものですが、最近は全国から応募された作品のうち入賞作をラッピングしたものもあります。
 
落書き防止効果もあるようで、町の美観向上や宣伝にも一役買っています。
 
新宿歌舞伎町でも実施済みで、このような取り組みは広げて欲しいですね。
 
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全部で30基あるそうです。
 
高円寺に来て、すべてのラッピングを見てみませんか?

2016年4月21日 (木)

カラバッジョ展

久しぶりに美術展に行ってきました。 

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日本初公開となる「バッカス」や「女占い師」など、なかなか充実した内容でした。

白眉は、やはり新発見の「法悦のマグダラのマリア」でしょう。

・パンフレットをスキャン

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2014年に発見された「法悦のマグダラのマリア」。不思議なインパクトがあります。
カラバッジョが不慮の死を遂げた時に持っていた3枚の絵の中の1枚が本作とされており、鑑定の結果、真筆と判定されました。世界初公開。

 

これまた久しぶりに常設展も観賞しました。(特別展のチケットで入場できます)

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一部作品を除き撮影可能なのがうれしいですが、撮影可能だとかえって撮影意欲がわかないのだ←へそまがり(笑)

常設展の新規購入絵画のひとつ。エヴァリスト・バスケニス作《楽器のある静物》
マンドリンの埃がリアルですね。

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世界文化遺産登録間近なので、中庭も覗いて建物も観賞してきました。

普段はカーテンが閉まっているので意識しませんでしたが、中庭があるんですね。(庭には入れません)

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西洋美術館本館は、いたって普通の建物ですが・・・

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世界遺産委員会は、7月にイスタンブールで開催されます。
フランス推薦枠の「ル・コルビュジエの建築作品(国立西洋美術館本館を含む)」は諮問機関のイコモスからは格段の指摘がないので、3度目の挑戦で世界文化遺産登録の可能性が大きいです。

もし登録されれば、東京都は自然遺産(小笠原諸島)と文化遺産の両方を持つ世界で初めての首都になります。

※国立西洋美術館本館の建物自体に価値があるのではなく、ル・コルビュジエの建築作品群として価値があるので、このあたりを誤解されないように。国立西洋美術館本館だけでは世界文化遺産には成り得ません

2016年4月 9日 (土)

日本三大桜

日本三大桜制覇記念~三大桜一挙公開

 

昨日(4月8日)、岐阜県にある日本三大桜の一つの淡墨桜を見てきました。

これで、日本三大桜を全部見たことになるので、一挙に3本とも紹介します。

 
3本とも大正11(1922)年に国の天然記念物に指定されたので、一般的にはこの3本が「日本三大桜」と呼ばれています。

 

三春滝桜

 

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福島県田村郡三春町。2008年4月撮影。

樹齢1,000年以上のベニシダレザクラ。花が下に向かって流れ落ちるように咲くことから「滝(たき)桜」。

 

②山高神代桜

 

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山梨県北杜市武川町山高の実相寺境内。2010年4月撮影。

樹齢約2,000年のエドヒガンザクラ。神代(かみよ)の時代、ヤマトタケルが東征の際に植えたと言われていることから「神代(じんだい)桜」。現存する桜としてはおそらく日本最古。幹を見ていただければその古さが分ると思います。

 

③根尾谷淡墨桜

 

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岐阜県本巣市根尾板所。2016年4月撮影。

樹齢1,500年以上のエドヒガンザクラ。散る時に薄く墨をはいたような色になるので「淡墨(うすずみ)桜」。

 
他の2本と見比べると、散り際なので淡墨色なのがお分かりになると思います。

 

3本とも初回の訪問でほぼ満開の姿を見ることができました。

2016年3月15日 (火)

双子の姉(兄)、妹(弟)の決め方

【ああ、勘違いシリーズ】 双子の姉、妹の決め方。

「よって件(くだん)の如し」の記事 でのコメントで、岩井志麻子の短編集「ぼっけえ、きょうてえ」(「依って件の如し」が収録されている)を紹介されたので読んでみました。
岡山弁で「とても、怖い」という意味ですが、女性は「きょうてえ」というのを実感します(>_<)。

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その「ぼっけえ、きょうてえ」で双子の姉妹の話が出てくるのですが、昔の慣例では後に出てきた方が姉(兄)だということを聞いて「びっくりぽん」でした。

これは、「兄(姉)ならば先に母の中に入ったので奥にいるはずであり、後から出てくるはず」、「弟(妹)が兄(姉)を守るため、先に露払いとして出てくる」などの考え方による、江戸期から明治初期の「産婆ノ妄説」があったからだとのこと。

ただ、現在では先に生まれた子が兄、姉になります。
1874(明治7)年12月13日、「双子の場合は、先に産まれた方を兄・姉、後から生まれた方を弟・妹とする」という太政官布告が出されました。勘違いでなくて安心しました。
その為、12月13日が「双子の日」です。2月5日も語呂合わせで「双子の日」だそうです。

帝王切開の場合は、先に取りだされた方が姉(兄)となるようです。  

どうでもよいお話でした。<m(__)m>

2016年3月 3日 (木)

狛件(こまくだん)~高輪承教寺

【よって件(くだん)の如し】 
前述のとおりである。右のとおりである。

◆文書・書状などの末尾に記す慣用句。
多く「よって…くだんのごとし」の形で用い、「如件」と書くのがふつう。

 

昨日(3月2日)は世界遺産検定試験も近いというのに、TCGC江戸名所図グループの研修「白金・二本榎コース」に参加。

赤羽橋〜小山神明宮〜綱坂(渡辺綱ゆかり)〜氷川神社〜立行寺(大久保彦左衛門一族の墓)〜松秀寺〜覚林寺(清正公)〜承教寺(狛件)〜二本榎〜高野山別院長寿寺〜東禅寺(幕末にイギリス公使館として使われた)〜高山稲荷社〜品川駅。

 
という興味がない人にとっては面白くもなんともないコース(笑)。
 
件(くだん)という架空の動物をご存知でしょうか?
私は学生の頃読んだ小松左京のSF短編小説「くだんのはは」で初めて知りました。
 
幕末頃に最も広まった伝承では、
牛から生まれて人間の言葉を話すとされる、体が牛で顔が人間の妖怪。生まれて数日で死ぬが、その間に作物の豊凶や流行病、旱魃、戦争など重大なことに関して様々な予言をし、それは間違いなく起こる、 
とされています。
 
また件の絵姿は厄除招福の護符になると言う言い伝えがあります。
 
その件(くだん)が狛犬の代わりに狛件(こまくだん)として置かれている寺(承教寺)がありました。妖怪とはいえ可愛らしい姿です。
 
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これを拝めば厄除招福間違えなし。
 
他のトピックスは次回。

2016年2月27日 (土)

板橋・赤塚界隈を歩く

板橋・赤塚界隈を歩く

一昨日(2月25日)、TCGCの研修で板橋区の赤塚界隈を歩いてきました。

東京大仏で有名な乗蓮寺と松月院は、大仏が出来た当時に行って以来2回目(最近は2回目の訪問多し ^^;)ですが、他は初めて。

成増駅 ~ 赤塚氷川神社 ~ 赤塚城址(戦国時代の千葉氏の居城) ~ 梅林 ~ 郷土博物館 ~ 赤塚諏訪神社(国の重要無形文化財「田遊び」) ~ 不動の滝 ~ 乗蓮寺(東京大仏) ~ 大堂・松月院(江戸末期の砲術家・高島秋帆の陣屋になった) で解散。 

赤塚城址の梅林

シロカガ(白加賀)が整然と植えられており、ちょうど見ごろでした。
 
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【乗蓮寺】
 
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乗蓮寺では住職から、仲宿から赤塚への移転や東京大仏の話を聞くことができて大収穫でした。大仏は作った当時(昭和52年開眼)は、奈良、鎌倉に次いで3番目の大きさ(坐像の高さ)でしたが、現在では54番目。 
戦争犠牲者への供養のためなので入場料を取っていないというところに意気を感じました。
 
・東京大仏とご住職
 
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・お土産に絵葉書とノートを頂きました
 
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境内には藤堂高虎が朝鮮から持ち帰ったと言われる石像が沢山あり、ユーモラスな「がまんの鬼」には笑ってしまいます。
 
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・役の小角 (これは日本作でしょう)
 
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・三途の川で着ているものを奪う、奪衣婆(これも日本作でしょう)
 
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・足の病気に霊験がある鉄拐仙人
 
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閻魔堂、妙見祠、若松若太夫や板橋信濃守、植村直己さん(板橋区に住んでいた)のお墓もあります。
 
・マッキンリーで消息を絶った植村直己さんのお墓
 
(遺骨はありません)
 
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墓石には詩人草野心平による追悼の詩が刻まれています。
 
 地球には 
 もう彼はいない 
 けれども生きている 
 修身に化けて 
 植村直己は 
 私たち心中に 
 生きつづける
 
 
赤塚辺りはあまり行ったことはなかったのですが、見所が多い場所でした。

2016年1月25日 (月)

太宰治の下宿、碧雲荘が解体の危機

杉並区天沼にある碧雲荘(へきうんそう)は、太宰治が1936年、27歳の時に約7か月間住み、「人間失格」の原型「HUMAN LOST」を執筆し、のちの「富嶽百景」では、トイレから泣きながら見た富士山の思い出が描かれています。

昭和初期の和洋折衷様式。一階が母屋、二階がアパートの造りで、東京郊外の高級下宿のたたずまいが残されています。

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関東大震災後、中央線沿線に下宿宿が大量に作られたが、残っている建物は非常に少なく、その中でも碧雲荘は価値が高い、と言われています。

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近年、杉並区が隣接地と合わせて福祉施設などの整備を計画し、昨年には所有者から土地を購入しました。これに対して地元有識者からは「碧雲荘があったからこそ、その後の太宰治の物語がある」と、建物保存の声が上がっていましたが、杉並区では保存の考えがなく、今年4月には更地にする契約になっている、と新聞に載っていました。
 
昨年6月に見に行った時には、「移築希望者は連絡ください」との所有者の張り紙がありましたが、今日(1/24)見に行ったら外されていました。どうも4月には取り壊される運命のようです。
 
昨年6月の「貼り紙」
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すでに隣接地は更地。右側が碧雲荘
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どうも日本には、世界遺産を増やしていこうとしている反面、巷にある古き良きものを残こそうという考えがないようですね。建物を補強して、文学館などとして活用すればよいものを。

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